これら共用設備の維持管理は管理組合の負担によって賄われるが、5年・10年と時が経つにつれて頻度も金額も高くなるのが普通だ。居住者はこの経費を管理費の一部として専有面積に応じた割合で負担するのだが、一般には修繕積立費とは別に毎月管理組合に納めることになる。この管理費・修繕費会計、最初がクセモノだ。いや、もっと正確に言えば、この管理費・修繕積立金初期設定方法が問題なのだ。つまり、デベロッパーや、その関連会社が管理組合を主導することが多い中で、彼らは入居者にとって値頃感があるように管理費・修繕帆を設定する。早いはなし、なるべく安く設定するのだ。どうせ管理主体はマンション管理に関する法律で規定されている、そのマンション管理組合が量的過不足を判断して改定する(はず)だから。
かくして、管理会社は共用設備管理などを傘下のメンテナンス会社にさせ、管理組合から外注管理費の形で還流させる図式ができあがる。マンション管理に精通した役員を擁するなど、よほどしっかりした管理組合でないとこのシガラミからは容易に抜け出ることはできない。
そして、マンションを維持管理するうえで最も重要なポイントは、水と駐車場だ。水は屋上などの防水設備も含めた漏水対策、そして立体駐車設備。後者は課題が多い。
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